お知らせ
頸動脈エコー検査のご案内
2018年08月03日
当院では、頸動脈エコー検査を行っています。
頸動脈エコー検査とは、頸部(首)の動脈に超音波を当てて、血管壁の厚さや詰まり(いわゆる動脈硬化)を調べる検査です。
頸動脈は脳につながる大切な血管で、この血管が詰まると脳に十分な血液が行き届かなくなります。また、頸動脈は、全身の動脈硬化の程度を知る指標になるため、「高血圧」、「糖尿病」、「脂質異常症」、「肥満症」、「心臓病」などの患者様には、一度は受けていただきたい大切な検査です。動脈硬化は、放置すると、血圧やコレステロール、血糖値、喫煙、ストレスなどの因子を受けて進行し、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞などの重大な疾患につながることが知られています。
■ 検査の方法 ■
首にプローブと呼ばれる機械で超音波をあてて、はね返ってきた反射を画像として写します。被ばくや痛みが全くなく、安全に受けていただける検査です。病態にもよりますが、概ね10分~15分ほどで終了します。
■ 検査結果とその後の治療 ■
検査の結果、動脈硬化(プラークや血管壁の肥厚)が認められた場合は、基礎疾患(高血圧、脂質異常症等)のコントロールを十分に行いながら、年1回程度のフォロー検査で経過観察を行います。
動脈硬化がかなり進んでいる場合には、抗血小板剤など血液をサラサラにするお薬を服用いただくことがあります。
また、狭窄(血管の詰まり)が高度な場合には、国立循環器病研究センターや阪大病院 脳神経外科等、専門科へご紹介をさせていただき、外科手術(血管を広げる手術)の適応となる場合があります。
<正常な頸動脈>
↑ 血管壁の肥厚がなく、きれいな頸動脈です。
<動脈硬化が進んだ頸動脈 ・・・ 壁肥厚>
↑ やや血管壁が肥厚している状態です。
<動脈硬化が進んだ頸動脈 ・・・ プラーク>
↑ 石灰化したプラークがあるのがわかります。プラークがはがれて脳に飛ぶと、脳梗塞の原因となります。
↑ 一度できたプラークは小さくなることはなく、いかに進行を抑制するかが治療のポイントとなります。
■ 検査をご希望の方 ■
健康保険で検査を受けていただくことが可能です。検査代の自己負担は、1割負担の方で約550円、3割負担の方で約1650円です。(別途、診察料等がかかります。)
ご希望の方は、お気軽に当院窓口 もしくは お電話(☎06-6832-8635)にてお問い合わせ、ご予約ください。検査は完全予約制となります。